• 2025.07.31

経営計画はなぜ必要なのか?目的やメリットについて解説!

 

会社経営は、計画なしに進めてもうまくいくものではありません。経営者が、どのような道筋で会社を運営していくのかを検討・立案し全従業員に示さなければ、一丸となって会社の利益のために取り組むことができないからです。

しかし、「時間がない」「難しそう」といった理由で経営計画の策定を後回しにしていないでしょうか?
この記事では、経営計画の基本的な考え方や種類、策定によるメリットについて詳しく解説します。

 

経営計画とは

 

皆様は「ロケット理論」をご存知でしょうか?
何故、人類は月にロケットを送る事ができたのか?
ロケットが月に行けたのは以下の3つの要因からと言われています。

⑴月に行こうという「明確な目標」を持った。

月に行こうという意思を明確にすることが第1のステップになります。

⑵月に行くための「方法論を具体化」できた。

いつ、誰が、何を、どのように、というアクションプランが具体化することが第2のステップになります。

⑶到達過程での「軌道修正が的確」であった。

当初の予定通りにいかなかった時に、タイムリーに計画とのズレを修正しながら目標に向かうことが、第3のステップになります。

これは企業経営にもそのまま当てはまります。
つまり経営者は、会社の「目標」を明示し、「方法」を具体化し、進捗に応じて「軌道修正」することが不可欠です。
これらを一体として具現化したものが、「経営計画」なのです。

 

経営計画の種類

 

ひと口に経営計画といっても、目的や対象期間により内容が異なります。ここでは代表的な3種類について解説します。

 

長期経営計画

5~10年後のビジョンを描くのが長期経営計画です。
この段階では、具体的な数字よりも「会社をどうしたいか」「社会におけるポジションはどうあるべきか」といった、未来像のイメージを重視します。

社会情勢や業界環境の変化を前提にしながら、大枠の方向性を定め、中期・短期へと落とし込んでいく土台となります。

 

中期経営計画

長期ビジョンを実現するために、3〜5年というスパンで立てるのが中期経営計画です。
この段階で具体的な数値目標やアクションプランを明確にし、会社の成長をどう実現していくかを具体的に描いていきます。
中期計画は、企業の成長戦略の中核を担うものであり、多くの企業が投資家やステークホルダーに公表するのもこの中期計画です。

 

短期経営計画

中期経営計画をさらに細かく落とし込み、1年・半年・月単位で具体化したものが短期経営計画です。
ここでは、部門や部署単位の目標が設定され、最終的には従業員一人ひとりの行動計画や数値目標にまで落とし込みます。

短期経営計画は期間が短いので、計画の進捗状況をチェックするのに向いています。短期経営計画は、中期経営計画の実現に向けて作成されたものであり、計画に問題があることがわかれば、修正が必要になることもあります。このとき、素早くアクションを起こすことが可能であるということが、短期経営計画の期間が短いゆえのメリットです。

 

経営計画のメリット

 

「経営計画書」を作成するメリットをまとめると、

⑴今、何をすれば良いのかが明確になり、的確な経営判断ができる。

⑵会社の将来像が明確になり、迷いや不安がなくなる。

⑶経営計画の共有によって、社員の経営参画意識と組織の一体感が高まる。

ということになります。
それぞれ詳しく解説します。

 

⑴今、何をすれば良いのかが明確になり、的確な経営判断ができる。

 

会社経営に限らず、計画を立てないで目標を目指すと、目的地に到着できない恐れがあります。理由としては、闇雲に目標を目指していると、道筋が不明確になり、迷いや行き詰まりが生じやすくなるからです。

しっかりとした計画があれば、進んでいる方向が目標に向かっていることを確認できます。途中で何らかの理由によって、たとえ迷ったとしても、計画があれば進むべき方向に軌道修正することができるでしょう。

また、進み具合(進捗)もチェックできます。遅れている場合はペースを上げるか、計画を修正するか判断しなくてはいけませんが、これらが実行できるのはしっかりとした計画があればこそです。経営計画があることで、目標に向かって着実に進むことができるのです。

なお、経営計画は、会社全体が進む方向性を大まかに決めるだけで終わらないようにする必要があります。全体の方向が決まれば、そこに到達するには何をする必要があるのかが明確になってくるはずです。

「今月は何をどこまで進めるのか」、そのために「今週は何をどの程度進めるのか」、さらにそのために「今日は何をどこまで行うのか」と段階的に考え、具体的に1日の予定にまで落とし込んで計画を決めましょう。

しっかりとした経営計画があれば会社全体の方向性が決まり、進むべき道筋が明らかになります。さらに、全社員一人ひとりが、その日何をすれば目標に到達できるのか、分かった状態で仕事に取り組むことができるのです。

 

⑵会社の将来像が明確になり、迷いや不安がなくなる。

 

経営計画を作ることで、長い目で経営目標や経営戦略を考えられ、会社を成長させることができます。

会社を存続させるためには、会社を成長させていくことが必須です。

大きな利益を上げてきた会社でも、時代の流れに合わせて変わらなかったために倒産に追い込まれてしまった例は数えきれないほど存在します。

そのため、常に先のことを見据えながら、新しいビジネスチャンスをものにして会社を成長させていかなければ、会社を存続させるのは難しいでしょう。

そこで、経営計画を立て、目の前の業務にただ追われる日々から一旦抜け出し、未来のことをじっくり考える機会を持つ必要があります。

経営計画を作る過程で長い目で目標や戦略を考え、然るべき時に新しい事業や新しい挑戦ができるように準備しておくのです。

そうすることで、ビジネスチャンスを逃すことなく、常に会社を成長させ続けることができます。

 

⑶経営計画の共有によって、社員の経営参画意識と組織の一体感が高まる。

 

経営計画は、経営者の想いや理念を具体的な形で示すツールです。これを社内で共有することで、社員は「自分も経営に関わっている」という意識を持ちやすくなり、主体的に行動するようになります。
また、計画を共有することによって、会社の目指すべき方向性が明確になり、社員一人ひとりに目的意識が芽生えます。結果として、組織全体の結束力が高まり、活性化につながります。

「経営計画は頭の中にあるから作る必要はない」と考えている経営者もいらっしゃいますが、それでは社員とビジョンを共有することはできません。共有されないままでは、社員がそれぞれ別の方向に進んでしまい、組織の統一性が失われる可能性もあります。
経営計画を明文化し、具体的な目標や行動計画を伝えることで、社員全体が同じ目標に向かって行動できるようになり、モチベーション向上にもつながるのです。

 

まとめ

 

変化の激しい現代において、感覚や惰性での経営は通用しなくなってきています。
これからの時代は、「理念に基づいた経営」そして「計画的な経営」が必要不可欠です。

弊社においても、経営理念に共感してくれる人財を採用し、経営計画書で目標を明確にすることで、各メンバーが自律的に動ける組織を実現し、毎年増収増益を続けています。

税理士法人FLAIRのメンバーは、経営者の夢の実現に向けて、共に歩み、伴走するパートナーでありたいと考えています。

ぜひ、貴社でも「経営計画」の策定に取り組んでみてください。

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