• 2016.12.07

経営計画は何故必要なのか?

税理士の福島です。

 

前回のブログでは、弊社の経営計画発表会の様子をお伝え致しました。

 

そこで今回は、何故「経営計画」が会社の経営にとって必要なのかを考えてみたいと思います。

 

皆様は「ロケット理論」をご存知でしょうか?

何故、人類は月にロケットを送る事が出来たのか?

ロケットが月に行けたのは以下の3つの要因からと言われています。

 

⑴月に行こうという「明確な目標」を持った。

月に行こうという意思を明確にすることが第1のステップになります。

⑵月に行くための「方法論を具体化」出来た。

いつ、誰が、何を、どのように、というアクションプランが具体化出来たことが第2のステップになります。

⑶到達過程での「軌道修正が的確」であった。

当初の予定通りにいかなかった時に、タイムリーに計画とのズレを修正しながら目標に向かうことが、第3のステップになります。

 

これを会社の経営に置き換えると、この3つの要因がなければ会社は目指すところへ到達出来ないということです。

 

即ち、社長は会社の目標を示し、その目標達成のための方法論を具体化し、目標達成するための管理を徹底し、ズレを修正する仕組みを創るということです。

 

それが「経営計画」なのです。

 

その当時、月に行くということは夢物語で、それを想像するだけでワクワク、ドキドキした事だろうと思います。

会社でいえば、社長がこの会社は将来どうなりたいのか、という未来を示してあげれば、社員もワクワク出来るのです。

 

社長の夢や想いをカタチにしたのがビジョンです。

その想いというのが、「会社の価値観」であり、人生観や哲学に通じるものであるのです。

これが「経営理念」(バリュー)になります。

判断基準と言っても良いと思います。

 

経営理念がなければ社内でベクトルが合わず、コミュニケーションが滞り、不調和が起きる原因になります。

 

会社の売上げ規模と経営理念の関係性を調べると

売上げ~2.5億円=理念がある47%

売上げ~10億円=理念がある57%

売上げ~30億円=理念がある70%

売上げ30億円~=理念がある76%

と売上高と理念のある比率は正比例の関係にあることが分かりました。

 

つまり、経営理念と業績は正比例すると言えるのです。

 

このことからも「経営理念」が有るかどうかは、会社にとってどのくらい重要かということが分かると思います。

 

「経営計画書」を作成するメリットをまとめると、

⑴今、何をすれば良いのかが明確になり、的確な経営判断が下せる。

⑵会社の将来像が明確になり、迷いや不安がなくなる。

⑶社長の想いや考えを徹底する事ができるので、社員の経営参画意識が高まり、会社一丸体制が出来る。

⑷社内で計画を共有することで、社員に明確な目的意識が生まれ、組織の活性化が図れる。

ということになります。

 

会社の経営は、変化の早い今の時代は特に、成り行きとカンではいずれ上手く行かなくなります。

世の中がどの業種でも右肩上がりに成長する時代はとっくに終わっています。

 

これからは理念による経営と、経営計画の策定が重要になってくると思っています。

 

手前味噌ですが、弊社も経営理念に共感してくれる人財を採用し、経営計画書で目標設定を明確にすることで、メンバーがそれぞれ自律性を持って動くようになり、毎年増収増益を達成する事が出来ています。

 

私達福島会計のメンバーは、社長と一緒に夢をみて、夢の実現のために一緒に歩んで、会社のビジョンの実現のご支援をさせて頂いています。

 

是非、御社も「経営計画」を策定してみてください。

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