従業員の資格取得費用等を負担した場合の取り扱い
2022.06.01
【「社会保障・税番号(マイナンバー)制度」を想う】
先日、「社会保障と税の一体改革」について政府広報の新聞折り込みチラシが入っていました。
消費税増税を目前に控え、国民の理解を得るために今後の取組みを前向きかつ肯定的に捉えた内容だったのですが、それに似ていて、でも恐らく多くの方が「いつから?」「どうなるの?」かわからないと思われる“改革”については全く触れられていませんでした。
実は“水面下”で準備が進められている表題の「社会保障・税番号制度」のことです。
幾分馴染みのある呼称で「マイナンバー制度」あるいは「国民総背番号制」と言えばピンとくる方もいるかも知れません。
政治の混乱で廃案になった経緯もあるため、知らず知らずのうちにというこの制度ですが、今回は基本的な部分をお伝えしたいと思います。
◆いつから?
平成27年10月頃に全国民にマイナンバーを通知し、平成28年1月
から運用開始の予定となっています。
もう2年も経たずに始まるんですね。。。
◆どうなるの?
以下に代表的な制度概要を挙げてみます。
・行政の簡素化、効率化
マイナンバーがあれば、複数の管轄にまたがる手続きの煩わ
しい添付書類が不要になるようです。
行政側からすると、様々な情報が一体管理されることで
不正受給や脱税の防止が図られることになります。
・効率的な社会保障給付の実現
各個人の所得水準や年金・医療などの需給実態が正確に
把握できるため、社会保障や税の給付と負担の公平化が
図られ、「必要な人に必要な保障・手当を」という理念
が実現可能となります。
マイナンバーは主要諸国でも導入されていることから、時代の趨勢ではありますが、一方で導入に伴う負担や個人情報管理への不安のほうが先行する感は否めませんね。
この制度の導入により我々の暮らしにどう影響するかについては、今後も順次周知が図られると思いますので私たちも引き続き注目していきます。
気になる動きがあれば続報としてまた取り上げたいと思いますので、ご期待ください。